
作曲:ヨース毛 2018.1.29【UrBANGUILD(京都)】にて録音。
≪作曲者コメント≫ -ヨース毛(Cello)-
さぁて、12曲目!こんな日が来るなんて…と思いながらこのコメントを書いています。
この曲は、もしこの企画が無かったら、締めくくりの曲でなかったならば、決して生まれなかったであろう、僕にとってはそんなメモリアルな曲になりました。
僕が生まれてから、もう36回、春は繰り返しやってきました。そして、今年もまた、スイセンがちょっと幼稚な愛らしさでもって春の訪れを予感させてくれています。四季とは言うけれど季節は決して4つではないわけで、一年のどこを切ってもそれぞれの季節があり、この曲を録音した日、それは賀茂川の土手にスイセンがポツポツ咲き始めた、そんな季節でした。
この曲で言うなれば、まさに録音したその日がイントロかな。そこから、やがて来るだろう春を思い、梅は咲いたか、桜はまだかいな?桜鰈に桜鯛、酒はやっぱり燗より冷が良いな。梅雨は嫌だな、でも釣りにはいいな、黒鯛、アジ、夏はコチ、スズキ、夏フェスでビール!キャンプにバーベキュー、秋はツアーで大忙し!…
どんどん胸は膨らんでいく。でも、曲が終わると僕はまだこたつの中で。
そんな時間を何度も繰り返すこの季節、寒いけれど嫌じゃない。
夢と思い出は美しい。花粉対策も忘れちゃいけないけれど、意外に花見は寒いけれど、そんなこと言わないで、これまでの春の楽しい思い出と、やがて来る美しいばかりの春に、しばらく浸らせてくれる。僕にとってはそんな曲になったと思います。
皆さんに『春を告ぐ』時間が何度でも繰り返し訪れますように。